契約書業務マニュアル

平成15年から契約書だけをつくり続けてきた契約書専門の行政書士

契約書サンプル (店舗営業の委託)

店舗営業の委託に関する契約書サンプル

株式会社〇〇〇〇(以下「甲」という)と株式会社〇〇〇〇(以下「乙」という)とは、下記に示す店舗の営業の委託に関して、次の通り契約(以下「本契約」という)する。
 
(目的)
第1条  甲は、乙に対し、甲が所有し、別紙に記載する店舗(以下「本件店舗」という)における営業を委託し、乙は委託された営業を受託する。
2 本契約により委託される事務は以下の各号の全部または一部とし、以下これらを総称して委託営業事務という。ただし、甲乙間において別段の合意をした場合はこの限りでない。
  ① 本件店舗における○○の販売
  ② 本件店舗における○○サービスの提供
  ③ 本件店舗における、人材育成、管理に関する業務
  ④ 本件店舗における、什器メンテナンスに関する業務
  ⑤ その他前各号に付帯関連する業務であって本件店舗の営業に係る業務

(経営方針)
第2条  本件店舗におけるの経営権は甲に帰属し、乙は甲の名称を利用して委託営業事務を行う。
2 乙は、甲の営業の方針、販売促進の方針、その他営業政策について甲の指示に従う。

(営業品目)
第3条  本件店舗において、乙が取扱うことのできる営業品目は、別紙の通りとする。ただし、事前の甲の承諾がある場合には、これを変更することができる。

(営業時間)
第4条  本件店舗の営業時間は、別段の合意のない限り、午前〇〇時から午後〇〇時までとする。

(内装等)
第5条  本件店舗の内装工事、設備工事等は甲が行う。本件店舗内の什器備品は、甲乙の協議により決定し、甲が購入する。

(広告宣伝)
第6条  本件店舗に関するチラシ広告、ウェブ広告、媒体出稿、看板装飾等は、甲乙の協議により時期及び内容を決定し、原則として甲が実施する。

(従業員)
第7条  委託営業事務に従事させる従業員の選任については、乙は、あらかじめ甲の承諾を得なければならない。
  2  甲は、同従業員の勤務につき指示することができ、乙は本件店舗での営業に従事する乙の従業員に対し、甲の別途定める従業員規則を遵守させる義務を負うものとする。
  3  甲は、同従業員が不適任であると認めたときは、いつでもその変更を乙に求めることができる。

(禁止)
第8条  乙は、予め甲の承諾を得た場合のほかは、委託営業事務を廃止、休止し、又は第三者に代行させることはできない。

(売上金の入金)
第9条  乙は、本件店舗における売上金を、別途甲乙間で定める方法により、報告書とともに、甲に入金する。

(対価)
第10条  甲は、乙に対し、委託営業事務の対価として、本件店舗における税込月間売上高の〇〇パーセントを、別途甲乙間で定める方法により支払う。
  
(監督)
第11条  乙は、甲が要求するときは何時にても委託業務に関する帳簿及び伝票等を甲の閲覧に供するとともにその説明をする。

(期間)
第12条  本契約期間は、平成〇〇年〇〇月〇〇日から平成〇〇年〇〇月〇〇日までとする。ただし、期間満了の○ヶ月前までに甲乙双方から別段の意思表示なきときは、自動的に〇年間更新するものとし、以後も同様とする。

(解除)
第13条  本件店舗における月間売上が、連続〇ヶ月間にわたり最低売上高金〇〇〇〇円に達しないときは、甲は、書面により通知の上、本契約を解除することができる。この場合、甲乙は、互いに損害賠償の請求をしないものとする。

(契約終了の際の措置)
第14条  本契約が終了したときは、乙は、直ちに本件店舗から退去し、甲に対し、本件店舗に関する帳簿、什器備品等一切を返還する。
 
 上記契約の成立を証するため、本契約書2通を作成し、甲乙各1通を保有するものとする。
   平成〇〇年〇〇月〇〇日
                       甲 住所
                         〇 〇 〇 〇    印

                       乙 住所
                         〇 〇 〇 〇    印