契約書業務マニュアル

平成15年から契約書だけをつくり続けてきた契約書専門の行政書士

見積書の内容は契約になるのか?

見積書の内容は、契約になるのか?

という問い合わせは意外と多いです。

通常は、見積がとおると、
その見積書の内容がそのまま契約内容になることが
多いからでしょう。

原則論からいうと、
見積は、あくまでも見積です。
なので、それ自体は契約条件の提示にすぎません。

このような契約条件でいかがですか?
という意思表示ですから、
後日、契約書で合意した内容があれば、
そちらが契約内容になります。

契約書の内容と、
見積書の内容が違っていたとしても、
当然、契約書の記載事項が契約内容をあらわしていると考えるのが自然です。

問題は、
契約書に書いていない内容があったときです。

見積書には書いてあるけど、
契約書には書いてない内容は、
どうなるのか。

契約書には書いてないのだから、
無効なのか、
それとも書きわすれただけで、
たしかにそのような合意があったと考えるか。

結局解釈にゆだねられることとなり、
トラブルのもとになるので、
契約書にはくれぐれも記載漏れのないようにしたいものですね。