契約書業務マニュアル

平成15年から契約書だけをつくり続けてきた契約書専門の行政書士

NDAの重要性と無理解について

守秘義務契約書(NDA)は
ビジネスにとって、
とても大事な契約書のひとつ。

しかも
とても頻繁に使われる。

頻繁に使われるから、
できればいいものを使いたい。

いいものとは、
汎用性があって使い回しがしやすいと同時に、
自社にとって、重要な事項がぬけていないもの。


ところが、
守秘義務契約書(NDA)ほど、
意味をちゃんと理解されていない契約書もめずらしい。



なんというか、
「とりあえず」
でサインされているようなところがある。

だからって、
無意味というわけじゃなくて、
その本当の意義を知ると、

やっぱり守秘義務契約書ってだいじなんだ、

やっぱりちゃんと運用したほうがいいんだ、

てのが分ってくると思います。

どうして企業がいっしょうけんめい、
あの面倒くさいNDAの締結にこだわるのか、とかね。

このブログでも
そのへんを分り易く解説する予定だったのだけど、

忙しくてどうにも手が回りません。

がんばるけれど。


ちょっとだけポイントを挙げると、

締結のタイミングは、

社内向け = 入社時、プロジェクト参加時、退社時、

社外向け = 交渉開始時

といったパターンがある。
こうしたシチュエーションにあわせて、
内容をきめる必要があります。


それから、
そもそも守秘義務契約の意味だけど、
これは不正競争防止法上の観点から、
営業秘密の具体化にあります。


ていうと難しいけど、
ようするに、

我が社にとっての営業秘密はこれとこれです、

正式に宣言するみたいなもの。

なぜそのような正式な宣言が必要なのか、
というと、
法律の保護を受けるためには、
その保護の対象となるべき営業秘密をあらかじめ明確にしておく必要があるから。

やはり、
忙しいのと、
ここは丁寧に書きたいので、
また今度にします。