契約書業務マニュアル

平成15年から契約書だけをつくり続けてきた契約書専門の行政書士

名刺にこだわる人は多い

自己紹介って大切だけれど、
少し緊張しませんか?


僕はします。
自己紹介、スピーチ、
苦手な方です。

まーでも、
自分で小さな事務所を経営するということは、
それができないとだめであって。


苦手だったので、
昔はいろいろ勉強しました。
名刺の渡し方を実際に練習したりもしました。


起業家向けの本には、
名刺を渡す際、
10秒くらいの短い時間で自己紹介するフレーズを
用意しておくのがいいとされているようです。


しかも、できるだけ具体的な方がいいとか。


僕だったら、単に行政書士です、というよりも、
「契約書のテクニックをわかりやすく教える仕事をしています」
みたいなことかな。


でもですね、
こういうテクニック、
私はあまり「使えた」という経験がありません。


役に立たないとはいわないけど、
なんか、
決めたフレーズって不自然になってしまう。


こういうフレーズで言ったから、
おぼえてもらえたなあとか、
仕事がいただけたなあ、
といった経験がないのですね。


フレーズを決めておいた方が、
緊張しなくてすむとは思います。
だから、念のためきめておく。


単に、それくらいのことじゃないでしょうか。


フレーズよりも、僕が自己紹介に関して
心がけていることとしては、
名刺は絶対にきらさない。
これにつきます。


普段着のときも常に持ち歩くということ。
名刺を忘れてもいいように、
持っているバッグすべてにスペアを入れておきます。


まあ名刺がきれてても、
いまはソーシャルメディアでつながれますが。
とはいえ、やはり気持ちの問題ですね。


あたまで考えた自己紹介って、
たいていは自分がいいたいこと、
自分がアピールしたいことだったりします。


でも、相手が聞きたいのはそうじゃないはず。
だって初対面で、
あなたの仕事に興味がわくわけないと思いませんか?


相手にとってどんなことに興味がわきそうか、
少し考えた方がいいような気がします。


テクニックみたいなのを求めて、
いろいろ本を買って勉強して、
フレーズを決めて、やってみて、
結局、たどりつくのは、
そういうのあまり関係ないな、と(笑)。


すでに有名人なら別ですけれど。
そもそも僕みたいな凡人に、
自己紹介のテクニックなんて関係ないのかもしれませんね。


ただ、
話を「聞く」のが上手な人は、
得だなあと思いますね。


自己紹介だから自分が話すべきだろうと、
思いがちなんだけど、
意外と人って、
話を「聞いてくれた人」のことを
よくおぼえてます。


だから、
僕も聞き上手になろうって思ってやってみても、
これがなかなかむずかしいんです。


ただ相手の話を聞こう、聞こう、としたって、
これまた不自然な尋問になったりして、
かえって話してくれないもんなんですよね。


やっぱり上手な人は何か違います。
自然と、話を引き出されてしまう。


聞き上手な人の特徴をまとめると

・とりあえず、ゆったりというか、堂々としてる
・聞くんだけど、相手を質問攻めにしない
・あいずちに、適度なバリエーションがある
・相手が「話したい」ことをひろうのがうまい

ということでしょうか。
特に最後のが一番の特徴かもしれないですね。


相手が「話したい」ことを、ひろう。
見抜くのが上手なんですね。
きっと。


本当は自分が話したいことがあるときに、
相手にその話題を振ったりすることって、
よくあります。


芸能人でいうと、
誰に似てるって言われますか?
みたいな質問をする人は、
その人自身が、
だれそれに似てるねって言われてた可能性があります(笑)


むしろ、聞いてほしかったわけですね。


シンプルだけど、
本当にうまい人はうまい。
聞き上手な人って、
尊敬してしまいます。

名刺にこだわる人は意外と多いし、
その熱意はきっと無駄ではないと思います。
でも、そもそもスキルのないうちにやることではないですね。

やはりまずは、どんな人に、どう思ってほしいのか、
相手に自分はどんなものを与えられるのか、
そのあたりを明確にしてみるといいのかもしれません。